ママグループを 
A、B、C、Dとさせていただきます。 
私の勤める珈琲ショップでは以前お話しした通り500円以上の物を注文いただくと 
次のご来店の際に使えるお得な割引券をお客様にお渡ししている。 
平日は勉強する学生で夕方は1日で一番かなり込んでいるが 
消して席が空いていないわけではない。 
そんなちょっと混雑状態のフードコートにママさんたちが表れた

現れるとA、Bは席取りC、Dはそれぞれの子どもを連れてレジに並んだ。席を確保したA、Bも列の最後尾に並んでいた。 
よく後から列に合流し抜かしただのなんだので揉めてるのみるから 
その時点ではA、Bの事を悪い風にはとらえてなかった。 
C、Dの順番になりCとC子は柑橘系の飲み物と各々ケーキセットにし注文。Dはカフェオレ、D子は水でサンドウィッチで注文した。 

サンドウィッチには元から水が付いているため、水を2つで宜しいですかと?確認をとった。

するとDはヒソヒソ声で 
D子はアレルギーが色々でて出先では水しか飲ませてないからなんかイイのが有ればそれを。無ければ水を(要約)と言っていた。 
バイトしている子でアレルギーに困っている子が隣にいてたまに賄いで作っているアップルシロップ(バイト命名)があるからどうだ?と 
提案していた。内容物を聞くなりDニッコリ。幾ら出してもいいから飲ませてあげたいと言ったので提供することになった。(他のジュースと同額で提供した) 
C、Dの子を見たのは初めてだったが 
2人は常連客のため割引券を使って会計をし、商品を渡し終えた所でA、Bがすっ飛んできた。 

A「あんたら、割引券つかったでしょ!」 
B「自分達だけずるい!」 
A「そうよBさんの言う通りよ!割り引きされないぶんあんたたちが私たちに50円払いなさい」 
B「そうよ!寧ろ全額払いなさい!Dなんてアレルギーを盾にして特別なもの頼んでたし!」といいアップルシロップの入った 
ボトルを床に投げつけ踏倒しグチャグチャにしだした。 
フロア担当の男の子が飛んできて、 
Bを取り押さえた。 
Bは暴れて 
なによ、なによと言っていたが飛んできた男の子に 
裏に連れていかれた。

D、D子、C、C子は茫然とし、回りにいた客は白い目でAを見ていた。 
A「なんなのよ!アレルギーってそんなに偉いの?!」といい 
Cの持っているトレーからジュースを奪いD子めがけてぶちまけた。 
そのジュースにはD子のアレル原が入っていたためDはパニックになった。 
隣にいたバイトがすっ飛んでいきレジの影に子どもを引っ張り込み 
水を含ませたタオルで全身を拭っていた。 
私はDを落ち着かせるためスタッフルームに連れていき、 
Aもまた違うバイトに裏へ連れていかれ事情聴取。 
Cは回りにいた客に謝り、フロア責任者にも頭を下げていたようだ。 
遅れて、Cもスタッフルームに入って来て 
SC責任者もC、Dを責めるつもりはないからと事情だけ聞いて 
2組は帰っていった。 

バイトの対応が良かったためか、D子にその後アレルギー症状が出ることはなかったとDからお礼状がとどいた。 
彼女は人として当たり前の事をしただけだと。ちょっと嬉しそうだった。 
それから暫くたった晩夏の朝。開店準備のために私、その月からバイトに加わった新人のEが朝からフロアにいた。 
私は裏の搬入口にカートをひきながら、今日から入荷する新商品を取りにいっていた。  
そのタイミングでA、Bが襲来した。昨日忘れ物をしたからなんとかと言いながら窓をガンガンしたようだ。 
フードコートは一階にあるため、人が居るのは不思議ではないが 
あくまでその時は開店準備中。新人のEは開店まで待ってくださいと裏口から回って説明したら凸された。

新人のEはA、Bに面識は無いため以前に問題を起こしている事を把握していなかったため 
お急ぎでしたらここでお待ちくださいと 
バイトや店員誰もいないフードコートにA、Bを残し忘れ物保管庫に向かったらしい。 
まぁバイトがいるといっても自分の店の担当準備で忙しいためA、Bをきにとめなかったようだ。 
A、BはEがいない間にカウンター内を物色し 
目ぼしいものがなかったためか 
ご丁寧に皿やらマグやらを破壊し 
ポイント引き換えの商品を泥しようとした。 
そこになぜかSC責任者、フードコート責任者が襲来。 
荒らされている店を見つけ騒ぎになった。

A、Bは責任者2人に各々取り押さえられ警察を呼んだ。 
Aはシングルマザーだったため飛行機の距離のご両親にきていただくことに、 
Bは旦那出張中のため姑にきてもらった。 
A両親は破損ぶん代金は責任をもって払いますので事件にしないでくれと懇願。 
B姑も平謝りだったが破損分はA家で持ってくれ。こっちは借金があって大変だと宣ったため 
A両親激怒。B家でも責任を!と主張した。

Aは泣き出すし 
BはA両親が頑張ればいい。私は誘われただけだと主張しよった。 
埒があかないので2組ともお持ち帰りされた。 
そのあと被害を調べたら 
レジ2つ、食器類数十枚、ショーケース、などトータル7桁近くの被害になっていることがわかった。 
当然その日は営業できなかった。 
後日、警察から連絡があり被害額は両両親が折半し支払ってくれるときいた。 
風の噂だがA、Bは飛行機の距離に引っ越したと言う。勿論、返品という形で。 
ただ責任者達は店の評判を気にし、表沙汰にはしないと決めていたらしい。

ただ勤めている珈琲ショップは 
今回の責任を感じてかフードコートからの撤退を決め、席数を大幅に減らし、同じSCの違うフロアに移転した。 
事件に遭遇した私、Eはなんだかもやもやしている。 
あのフードコートは働きやすく、他店舗のバイトとも交流があって楽しかったため残念だ。