むかしむかし、私のウエストが62センチだったくらい大昔の話です。
当時婚約していて、結婚式場も決まってました。
新居もあり結婚式後にすぐ住めるようにすこしずつ荷物を運びいれてる状態でした。
そろそろ結婚式の招待状を発送しようかという時期に、いきなり婚約破棄を言い渡されました。
結婚式の準備を見てて思ったけど君は僕の母とうまくやっていけないという理由でした。
たしかにクセのあるお姑さんになりそうだなろは思ってましたが、はいそうですかというわけにもいかず問い詰めました。

両家交えて話し合いとなったのですが、その半分くらいをなんだかんだと理由つけて婚約者本人が欠席する状態でした。
婚約者の親は婚約破棄反対で婚約者だけが破棄したいと言ってる中で、その当人が不在では話が何も進まない。
その話し合いの中で「今度のお嫁さんの方が前の嫁より~云々」という話が出てきてびっくり。
バツイチとは聞いてないよと大もめになりました。
どういうことかと婚約者本人に問いただしましたが、「いや、あの~あの~・・・」と煮え切らず、
横からお姑(予定)さんからどんどん前妻の悪口が飛び出してくる始末でした。
逃げ腰で無責任な婚約者とバツイチの話と元妻の悪口をこれでもかというほど言うお姑予定さんに嫌気がさし、もう結婚したくなくなってきました。
そこで、婚約破棄して別れるという話になりました。


すると婚約者は「婚約は破棄しても君を嫌いになったわけじゃないから別れるのは嫌だ」と言いだしました。
結婚だけが男女のお付き合いの形ではありませんが、こんな無責任な行動をとる相手に愛想が尽きていたのでお断りしました。
そしてとりあえず、式場キャンセルなどの話し合いになったのですが、双方納得して破棄になったのだから半分ずつ負担と言いだしてここでももめました。
新居予定も荷物を引き払うという話も、別れたくないから新居はそのままに一緒に住もうと言ってきました。 

結婚もしない男女が二人で住むのは絶対ダメだ、その前にもう別れるのに一緒に住むとはどういうことかとうちの父がかなり怒ってました。
こんなにゴタゴタしてるのに、元婚約者は話し合いをしょっちゅうドタキャン。
一体なんでドタキャンするのかと聞いても口を濁すばかりなので、うちの母の「浮気でもしてるんじゃない?」という言葉で素行調査が入りました。
どうせ別れるにしても、はっきりした理由もなく破棄を言われたのに納得がいかなかったのと、こちらに非が無いことを証明したいという理由からでした。
そして判明したのは、彼はバツイチではなく単身赴任で妻子持ちだったということでした。
親と折り合いの悪い妻とは離婚したと自分の親に告げていたようでした。
ドタキャンの理由は、単身赴任中の浮気理由で妻から離婚を告げられその対応に追われてのことだったようでした。
その忙しい合間にも他の女性とのお付き合いもあったようで、もう不治の病としかいいようのない状態でした。
その第三の女性の存在は「3人の女から追い込みかけられるなんて俺は女難の相かな」と言った一言からでした。
ちょっと分かりづらいですがその時の状況は、
私は相手に妻子があるのを知らず婚約、妻は2人目を妊娠中で夫の浮気を知り離婚に向けて行動中。
第三の女性は婚約のことは知っていたが婚約破棄して自分と婚約結婚してくれると思っていたら、
彼が婚約して結婚して妻が今妊娠中と知り、しかも婚約者と妻が同一人物だと思ってたら別人と判明する。

もうあまりにもややこしいので、こちらの希望だけを弁護士さんに伝えて一任したのでその時のやり取りはあまり分かりませんが、
第三の女性と彼の間が相当修羅場だったようで、彼はろっ骨を骨折させられたと伝え聞きました。
私の見舞いを希望していると伝言を貰いましたが、弁護士さんに行かないことをお勧めしますと言われて行きませんでした。
行くことを勧められても行きたくありませんでした。
結局私は、ちょっとした慰謝料と結婚費用等を受け取り婚約者と別れました。
そして私を担当した弁護士さんはそのまま妻側の弁護士になり、「可能な限りの中で一番良い条件」で無事離婚となりました。
自分で書いてて何がなんだか分からなくなりそうですが後で判明したことを彼視点で時系列で書くと、
妻と結婚する→一人目が生まれた頃単身赴任→両親に離婚したと告げる→赴任先で淋しい時に私と出会う→私へ求婚→妻が二人目妊娠→
婚約と妻の妊娠で不安な時に第三の女性と出会う→第三の女性へ婚約してるが妻の存在は隠し求婚→
妻に第三の女性の存在が発覚→結婚式場が決定→第三の女性に妻と妻の妊娠が発覚→婚約破棄を私へ伝える→
妻との離婚話と婚約者との婚約破棄と第三の女性との修羅場が同時進行で一時家に閉じこもり出て来なくなる
「婚約者がいてもいいって言ったくせに手のひら返すなんてな。子供まで作ったのにあっさり離婚なんて。君だってこんな簡単に別れるなんて。女って男と違って薄情だよな」
という寝言を最後に言ってくれました。
本気で好きだったのに、だそうです。