友人のマンション近くでお祭りがあると言うので二人で行った。 
祭り久しぶりだねえと懐かしがりながらテキ屋を冷やかしたり買ったりして楽しんでた。 
友人が「運試ししよう」と言い出してくじ引きをやることに。 
1回500円とやや高額。私がくじを選んでる間に友人が1等を当てて、リラック○のやや大きなぬいぐるみゲット。 
荷物になるねーと話していたら、クレクレの気配。そっと窺うと、小学生手前くらいの女の子を連れた母親が 
じーっとこっち見てる。超見てる。 
面倒になる前に移動しようとしたら、友人がいない。どこだと見まわすと、友人は白人さん夫婦が連れている 
5歳くらいの金髪の女の子に話しかけていた。 

英語もできないのに、「pretty!cute!angel!」を連呼している。恥ずかしい。だが私も英語できない。 
「もー恥ずかしいからやめなよ」と止めたが、その子を見た瞬間「可愛い!」と叫んでしまった。 
マジ天使、超天使とかvipperがよく言うけど、本当に可愛かった。白人さんの小さい子って本当に天使だ。 
女の子は恥ずかしそうに、でもちょっと微笑んでくれた。ご両親もニコニコ。 
「可愛い、ほんと可愛い。Your daughter is very lovely」とカタコト英語で言うと「アリガトゴザイマス」とカタコト日本語で 
返してくれた。 
あまり可愛いを連呼しても迷惑だよねと離れようとしたら、天使が私の抱えるリラック○を見てた。超見てた。
友人も気づいて、「Do you like this……クマ?」と聞いていた。咄嗟にぬいぐるみの英訳は私もできない。 
意味は通じたらしく、天使はこっくり頷く。ママさんが「Non」みたいに止めようとしたので、友人は私からリラック○を受け取り、 
「Present for you」と天使に渡した。 
びっくり顔の天使。「Non」を繰り返すママさんに「Your daughter is very lovely。We are happy。Because present」と 
カタコトを返す友人。結局、受け取ってくれた。天使も「アリガト」とカタコトで言いながらぬいぐるみをぎゅっとしてた。 
写真撮りたいけどそれはさすがに言えない、そこまでの語彙もないと手を振って別れかけた。

そこに、最初のママと娘が来襲。クレクレママは「何でその子にあげるのよ!うちの天使にもらうつもりだったのに!」 
テンプレ通りだったので、「私が当てたものをどうしようと私の勝手だ」と答える友人に、「さっき私達母娘は10回くらいくじを引いた! 
そのお金でぬいぐるみを買ってるんだから、私達にも権利がある!」ときた。「どうやって、さっきの売上5000円で、あのテキ屋の 
景品全部そろえられるんだ、金額的にも時間的にも無理だろ」と私が突っ込むと、「経済というのはそういうもの、カネは天下の回りもの、 
いいから寄越せ」とキチ理論発動。 
どうしようかと思っていたら、さっきの天使のパパさん(格好よかった)が、何やらわからない言語でクレクレ母に話しかけた。 
何言ってるのかわからないけどとにかく格好いい。クレクレママは結局、「そこまで言うならもういいわ」と娘の手をひいて 
消えて行った。クレクレママ娘には、私がくじで引いたコリラック○キーホルダーをこっそりあげてたので、手を振ってくれた。 

天使親子にカタコト英語で御礼を言い、同じく御礼を返されて今度こそさようならと別れた。 
「カタコト英語だけど、何とか通じたかなあ」「大丈夫だよ、私達も相手がカタコト日本語でも何となくわかるじゃん」と言ってたら、 
一部始終を見ていたらしいテキ屋の兄ちゃんが「あの夫婦、フランス人やで、ねーちゃん」 
言葉は無理でも気持ちは伝わったと思いたい私に、友人は「いっそ気持ちも通じなくていいよ、私達の気持ちだけじゃなくて 
あのクレクレママの気持ちも通じるくらいならさ…」と溜息をついていた。 
何でテキ屋の兄ちゃんは、あの一家がフランス人だと知っていたのかは謎。