偽実家と確執が深まって絶縁寸前まできてしまったわたしに 
毎年恒例だからと偽両親&コトメ家族たちと寿司屋での会食に 
嫌がるわたしを連れ出そうとした夫。 

「ウニでもイクラでも好きなもの好きなだけ 
食べていいってとうさんも言ってるからさぁ、おねがいだから形だけでも来てよ」 



例年はわたしが率先してわが子とコトメ子たちの世話もしていたので、 
食べるものは子どもたちが食べ残したシャリとかだけだった。 
でも、もうそんな気遣いなんか誰がするか! 
お言葉どおり、好きに食べてやる。 

というわけで今年は自分の子どもの世話は夫に丸投げ、 コトメコの面倒だってまるで見ずに、 遠慮せずに思い切りあぶり中トロだのブリだの ばかすか注文しまくって腹一杯ご馳走になった。 「嫁子さんって少食じゃなくなったんだね」とぼそりとつぶやくウト。 こころなしか顔面蒼白気味。 わたしが少食だったわけじゃなくて、今までは遠慮してたのと、他人の世話で 食べたくても食べられなかっただけなんだよ。 以来偽実家から会食のお誘いはない。