私の親族に、事故で知的障碍を持つようになった伯母がいるんだけど、それをトメは、何度言っても「うつる」「遺伝する」と言って聞かない。 
事故、というのは、幼少期に高い屋根から落ちた、というのが原因で、その当時から、知能が止まったままというもの。 
それを説明しても、「それは関係なく、元から素養があったに違いない」と主張し続ける。 
夫やウト、私が、いくら〆ても、「嫁子さんにも障碍の可能性があるのは事実じゃない!」と騒ぐ。伯母やその家族とトメが会う機会が皆無だったのが、せめてもの幸い。 


嫁いびりをしたいんじゃなくて、「ハンデのある嫁(または生まれてくる孫)を優しく受け入れるアタクシ」に酔いたい感じなんだよね。 
それで、無理矢理にでも、私を障害者にしたいという思考回路のよう。理解できないけど。 

新婚生活も落ち着いてきて、そろそろ子供を…というくだりになって 
予想はしてたけど、「でも、生まれてくる子は障碍を持ってるのよね…かわいそう」と泣き出しやがった。 
夫とウトが殴りかかろうとしてたのを必死で止め、トメが「みんな、ひどいわ!」と悲劇のヒロインぶって部屋にこもったのを見計らって 
前々から構想を練っていたDQN返しを夫とウトに提案。そして実行。


いつものパターン通り、しばらくして、何事も無かったかのように「お茶が入りましたよ~」とおやつを運んでくるトメ。 
リビングには、沈痛な面持ちの夫と義父、そして、四肢を投げ出したように椅子に座る私。 
「みんな、どうしたの?」と尋ねる声に反応して「ぅあ゛あ゛ー!」と突如発狂する私。 
「よ、嫁子さん?どうしry「ぅあ゛あ゛ー!!」トメの声に反応してとにかく叫び、腕をブンブン振る。 
「どうしたのじゃねーよ!お袋が嫁子をこうしたんだろうが!」と旦那が震える声で怒鳴ると、ウトさんは静かに 
「これがお前の望みだろ?嫁子さんに障碍があって、自分の孫にも障碍があるのがお前の望みなんだろ?」と呟く。 
トメ「でも」「だって」「それは」とか、言いながらオロオロ。 

こんなことでしか反撃できない自分が(提案しといて本当に馬鹿なんだけど)情けなくなって、本気で子供のように私はわんわん泣き出していた。 
そんな私を旦那は抱きしめてくれて 
「今は一時的にパニックになってるだけかもしれないが、これ以上お袋と関わらせるわけにいかない。 
 嫁をこんな風にしたお袋を、俺は一生許さないからな」 
と捨て台詞を吐いて、自宅へ帰ってきた。

これが6年前、私と旦那、また娘も、トメの顔はおろか、声も聞いてない。ウト曰く、すっかり老け込んでしまったと言うがシラネ。 
ウトとは交流があるので、一度ウトの携帯からトメ私に電話かけてきたんだけど、「ぅあ゛あ゛ー!」と叫んでたらいつの間にか切れてた。 

自分の生活のために、結果的に伯母を侮辱するような行動をとったのがDQN以外の何ものでもない。 
娘が伯母に絵本を読んであげてるの見てると、酷い罪悪感に駆られる。 
障碍をお持ちの方、そのご家族の方、申し訳ありません。