実家はおもいっきり田舎で農業やってますが、先日母から聞いた昔話。

都会からやってきた車が運転を誤って道を外れ、うちのたんぼに転落した。

田植えが終わったばかりの泥沼も同然の田で、太股まで泥に浸かって泣き叫ぶ運転手と連れの若いねーちゃんを哀れに思ったうちの両親はトラクターを駆使して二人と車を引き上げてやったとのこと。



その後、詳しい経緯は自分も知らないのだが、母の愚痴から察するに、運転手の親が詫びに来たのはいいが、菓子折を一つ持ってきたきりな上に逆に妙な宗教の勧誘をされてしまったんだそうな。

こっちは田んぼ一枚分の稲を無駄にされたんだから、それなりの損害賠償は要求する、と出たところ、泣き出すわ神様に祈り始めるわ、お話にならない状態で、うざったくなった両親は「もう良いです」とばかりに追い出してしまったんだと。

結局、その年はその田んぼからの収穫は出来ず、大損だったそうです。

なんで警察に届けなかったのか、とか、いろいろ疑問はありますが、人んちの私有地に車突っ込んでおいて、詫びる代わりに宗教の勧誘するたあ見上げた根性だよ、と思った次第でした。