今住んでいるマンションに越してきて町内会と揉めた話。

3年ほど前になるんだけど、仕事の都合で今住んでいるマンションへ越してきた。

不燃物の回収について不動産屋からは

「すぐ近くのドラッグストアの前が回収場所なのでそこに出してください」

と説明を受けていた。


それからずっと不燃物はそこに出していたんだけど、去年の夏の終わりくらいになって急に不燃物を出す際に「町内会カード」と言うものを見せるように言われた。

不燃物の回収の日は町内会の人達が仕分けをしているんだけど、その中にOと名乗る50過ぎのおっさんがいた。

「あのねキミたち、町内会費を払ってないやつらに不燃物を出させるわけにはいかんのよ」

といきなり言い出した。

こっちは共益費から町内会費を出していると思っていたからマンション名を告げて確認してもらおうとしたが話をまったく聞いてくれない。

町内会費を払ってなくても、そこで回収費用の300円を払えば回収してくれるという事は以前マンションの前に住んでいる元町内会長さんから聞いていたので

「では回収費用の300円払いますね」

といっても無視。

自分が他の役員さんに話を聞いてもらっている間も、やってきた若い人や学生っぽい人には高圧的に

「今回は仕方ないけどね!出したかったら金を払いなさいよ!」

と怒鳴りつけている。

そのくせ金髪でスウェット、いかにも・・・なやつがボロいオデッセイで不燃ごみを大量に持ってきても遠巻きに見ているだけで何も言わない。


こちらに戻ってきたOは、他の町内会の人たちを3人ほど集めて自分と彼女を指差してため息をつきながら、

「はぁ、こいつらどうします?wwww」

と他の役員に意見を求めている、その態度にカチンときたので少し問い詰めてみた。


「今まで一度も会費の徴収にもこないのはなぜですか?」
→「キミのマンションはオートロックだから」

「面倒だからこないってことですか?だったらなぜマンションの大家に話をしないんですか?」
→「そこの大家さんはこの地域に住んでいない」

「大家さんが住んでなくてもそこに住民がいるのだから説明するのは当然ですし、今まで2年ほどは何も言われていません」
→「それはウンヌンカンヌン」

「それにここで回収費用の300円を支払えば不燃物を出せると以前この地域の方に伺っています」
→「そんなことはない、そいつがおかしい」

「じゃあどうしてさっき車で持ってきてた金髪の人には何も言わないんですか?」
→「そんな人は見ていない」

明らかに近くにいたのに見てない、知らないといいだすOにあきれてしまった。

「見てないって、随分と都合のいい目と耳をしてらっしゃるんですね?あんなに遠くにいる気の弱そうな学生には走っていってまで怒鳴ってたのに」

ココまで言うとOはまたため息をつきながら

「もう二度とお前らからのゴミは受け付けない、覚悟しろよ」

と捨て台詞を吐いてどこかへ行ってしまった。

他の役員さんがため息をつきながら、折角持ってきたんだし不燃物を預かってくれた。

「あの人はいつもあんな感じなんだよね、一々敵を作ってくれるから町内会も人が減っちゃって」

彼女は泣きそうになっていたが自分はOの言う事が許せなかったので、すぐに不動産屋に連絡。
不動産屋は

「おかしい、一度問い合わせるから」

と言い電話を切った。

そして昼に元町内会長さんのお宅へ相談しに行った。


インターホンを鳴らすとニコニコしながら出てきて、他愛ない話をしてから本題に入った。

するとどうも自分達が帰った後に回収の手伝いに行っていたらしく、そこでOからいかに自分達が悪いかを散々聞かされていたらしい。

「そうか、君やったか・・・詳しい話を教えてもらえる?」

というので詳しく一部始終を話した。

「Oと言う人が~と言うような事を言うんです。それと元町内会長さんの事を頭がおかしいと言ってました」

と伝えると温厚な顔が見る見る赤く、ブチキレていくのがわかる。

すぐに会長を含めて話をする、また明日の来てもらってもいいか?と聞かれたのでOKしておいた。

どうやらすぐに会長と元会長、そしてOと他の副会長で話をしたようだ。

Oはこっぴどく怒られたようで、次期会長を狙っていたらしいけど町内会から追い出された。

どうも自分達以外にも苦情が来ていたらしく、他の会員も嫌っていたのですぐに話は済んだ。

元会長はこの地域の大地主で、力もあるためOは逆らえずしぶしぶ言う事を聞いたらしい。


それから1週間ほどして犬の散歩をしているOに絡まれた

「どうして余計なことを言う!お前のせいで!」

と詰め寄られたので文句を言った。

「人を見ないとケンカも売れない、自分の好きなように事実を捻じ曲げるような人にとやかく言われる必要は無い」

「あ、ちゃんと町内会費払ってくださいね?ゴミだけは出させてあげるって言ってましたよ?あと不燃物の日は町内会カード忘れないようにお願いします」

と言ったら殴りかかってきたので素直に殴られておいた。

勿論すぐさま取り押さえて大声で警察を呼んでください!と叫び通報してもらった。

警察に町内のトラブルには気をつけて、といわれとりあえず帰された。

ちゃんと調書も取ってもらって診断書も貰い、傷害罪で立件して貰うように伝えた。

その日にOの息子からどうか示談に、傷害罪だけは取り下げて欲しい、と言う話をされそこで初めてOが市役所の人間だと知った。

自分は取り下げる気はなかったので

「じゃあ200万で示談にします。こちらは取り下げる気は無いのでこの金額以外では妥協しません。弁護士を立てていただいてもいいですよ」

と伝えた。

すると翌日Oと息子が200万を本当に持ってきた。

言っておいてなんだけどすごくビックリしてしまって、目を点にしていると息子がこれでどうか・・・と言った。

勿論そのまま受け取って逆恨みされてもいやだし、変なことを言われてもイヤなので念書を書いてもらった。

内容は、自分たちには二度と接近しない、これは正当な示談であるので不服は無い、もし逆恨みして何かした場合容赦しない、という念書にサインをしてもらった。

その後Oは息子の家に引っ越したらしく、家は貸家になっていた。

けど今でも気に入らないのは、一言も

「すいませんでした」

と言葉をOから聴いていないこと。

最後は個人的にスカっとしないんだけど、大勝利ではあるかなと思ってる。