誰にも話したことないんだが、そろそろ一度吐き出そうと思うので書いてみる。

俺の親父は真性のDV野郎で物心ついた頃からめちゃくちゃ殴られてきた。

母親は右耳の鼓膜が破れているし、俺は一度頭蓋骨にひび入れたれたし、左手の小指を折られたこともあるしあばらなんてしょっちゅう折られたりひび入れらたりした。

倒れたところを蹴られまくったからね。


けど母はまわりから何度も何度も離婚を勧められながら、耳を貸さずただただ親父に従うだけの女だったんだ。

ガキの頃は、親父が仕事から返ってくる夕方近くなると息が苦しくなって身体が震えてしょうがなかったよ…


こういう糞野郎だったが、金儲けはうまかった。

雑貨屋みたいなのをやってたんだが、古物商取引の免許を持っててまあ手広く色々やってたみたい。

田舎だから、○察やら代議士やらいろんなところに顔も広く地元の顔役でもあったから、なにかあっても、こっちには誰も味方なんかいなかった。

当時は民事不介入、DVなんて言葉すらあんまり聞かない時代だったしな。

実際、物音に驚いた近所の人がなんどか警察呼んだこともあったけど、いつもうやむや。

俺はガキだし、なんの力もないし、どうにもならなかった。

小学生高学年頃は、ただただ親父に復讐したいってことしか頭に無く中学に入ってからは空手部に入って必死で身体を鍛えた。

親父は若いころ柔道とボクシングをやっててからだもでかく、俺自身が強くなる以外、対抗できないと思ってた。


で、高1の時、やっちまった。

その日、親父はなにが気に入らなかったのか帰って来てから母親をめちゃくちゃ殴ってた。

俺はその頃はそうとう使えるようにはなってたんだけどそれでも親父が怖かったし、自分の部屋で耳塞いでじっとしてた。

けど母親の悲鳴が一段高まった時、何かが切れた。

部屋を飛び出し、叫びながら親父に向かっていって何発か殴ったと思う。

親父の鼻がひしゃげて血が飛び散ってた。

親父が倒れたので、母親を助け起こそうと目を離した隙に親父が包丁を持って襲いかかってきた。

こっから先はなんだかよく覚えていないんだ気がついたら、俺の眼前に親父が血まみれで倒れていた。


俺も何箇所か切られて血だらけだった、らしい。

母親は部屋の隅で呆然と震えていた、と思う。

どれぐらいたったのか分からんかったがふと

「あー…終わったなあ…」

って思った。

何が終わったのか分からんが、とにかく終わったって。

とりあえず手についた血を洗って110番した。

まあ、あとは救急車や警察やらでおおわらわ。

結果から言うと、結局警察沙汰にはならなかった。

親父は鼻の骨が折れ、あばらにヒビが入ってたらしいが、命に別条なし。

俺も、全身20針ぐらい縫ったけど命に別条なし。

すべてちょっと過激な家庭内のゴタゴタということで収まった。

当時の田舎警察がこういうのを事件化するのを嫌ったのか親父の政治力かなんかはしらないけどね。

それから親父のDVはとりあえず止んだ。

少なくとも俺がいる前では。

ただ、家庭内は氷の野原みたいだったけどね。

高校卒業まで、父親とは一言も話さなかったし母親も、俺を避けていた。

大学は新聞奨学生で地元を離れ、卒業してからはそこで就職。

実家とは縁切り状態。

5年前、親父が糖尿こじらせ死んだ時も、結局帰らずじまい。

もちろん、俺自身の暴力沙汰もあれきりだ。

ただ、いまでも大きな物音や人の声に心臓が痛むのは治らない。

PTSDってやつらしい。

昼間仕事してる時はまだしも、夜一人になると、物音一つ立てず暮らしているw

ってのは嘘だが、出来る限りそうしてる。

というかそうなってしまう。

おかげで、何度か良い人が俺のことを好きになってくれたんだけどなかなかうまくはいかなかった。

ドアを閉める音や、人の足音にまでビクつくんだから、そらあかんw

がんばってなんとかしてくれようとしたんだけど結局ダメだった。

彼女たちには、ほんとに悪いことをしたと思っている。ごめんね。

後半は蛇足だが、これが俺の修羅場おもひで。