俺は薬屋の倅。

幼少時よりスポーツをやってたこともあり体は頑丈で風邪を患ってもうちの薬を飲んで一晩寝れば全快!のまさに子供は風の子を地で行く。

そんな体だから、捻挫などの外傷で整形にお世話になったりはあるけども年に一度あるか無いかの程度(実際3階から落ちても擦り傷で済んだりしていた)

俺も順調に年を取り、立派に就活に励む年齢になり外側は頑丈だが、お腹はよく下す青年へと変貌を遂げたころに事件が。


就活も順風満帆、次の面接に通れば第一志望の最終面接!おいおい遂にここまで来たかと思った矢先に腹痛が…

(まぁ、いつもの腹痛だしトイレに行って家に帰って薬を飲めば楽になるだろ)

安易に考えながらなんとか面接を終え、自宅で父親に相談しながら

乳「そうか、薬でものんどけ、タヒにやせんわ」←(どんな時もこれしか言わない)

父の言に従い、薬を飲んで明日の別の会社の面接準備をして就寝。

翌日もどうも腹痛が治っていない…朝のお勤めもキレがない。

騙しだまし面接をやり遂げ、自宅で父に相談「薬でものん(ry」

しかし飲んでも効果が無いし、丸一日飯ものどを通らずひどい腹痛で一睡もできず、明け方に痛みで気絶したほど。

さすがに我慢強い自分にも限界がきて、朝一番に病院へ父に車で送ってもらうことに。

……えぇ、おもしろいモンでしたよ、お医者様の反応は。

明らかに顔色のおかしい、痛みで牛歩すり足で歩く自分を見てすぐに触診(右下腹部が押して離す瞬間に痛い)、点滴(看護師が即座に用意)、痛み止めにレントゲン急性虫垂炎(盲腸)でした。

お医者様が完全に

「どうしてこうなるまで放っておいたんだ」

のAAのまんま。

ストレッチャーに乗せられて手術室へ。

どうやら我慢を重ねた結果大きくなりすぎて薬で散らすことができない状態&破裂したらタヒぬかもよ状態(オヤジェ…)


傷跡が残りますとか5日間入院ですとか矢継早に説明され、さっさとサインをしろと。

ちょっと待てや!3日後には第一志望からの最終面接案内がさっき病院受付途中でメールと電話が来たんですけど と第1の修羅場。

多分お医者様の方も、こっちが急にごねて

「手術はする、しかし俺は2日で帰る。盲腸だし余裕だろ!就活あるんですよ!」

と急にキレだしたから(ストレッチャーの上)修羅場に感じてたと思う。

する。しない。で揉めてると父がキレはじめ

「タヒにたいんか!ならタヒね!命を大事にしろ!」等と。

意味不明なことを叫びだし、恥ずかしくなった俺が素直に手術することにサイン。

無事に手術は終わったものの、麻酔が効きすぎて丸一日寝通して朦朧としながら起きたはずみに女性看護師の胸を鷲掴みしてしまい、お互いに驚いた瞬間に俺の股間に伸びていたカテーテルが変な風に刺さったみたいで血尿がどんどんとあふれてくる事態。

20代の男が股間をもぞもぞしながら泣いてしまったのは仕方無いはず。 第2の修羅場。

右下腹部の手術跡が縦に5センチくらいにのびており(術前説明は横に1センチ程度)詳しく聞くと

「大腸より大きくなってたからね、糞石も溜まってたし仕方ないよ。ホラ」

となぜか自分の盲腸を見せられるハメに。

「こんなに大きいのはなかなか無いよ。いやーいいねぇ、ちょっとこれ学会に出していいかい?」

と聞かれ、世の中にはいろんな人が居ると再認識しました。

ほかには入院2日目に東日本大震災が起きたり、結局最終面接は事情説明しても受け入れられず第一志望をこんな形で逃すとはと心の中が修羅場ったりして大変な一週間でした。

我慢と無知はよくないね。