私子 19 大学生、読書
彼男 23 幼馴染み、趣味小説
A男 19 大学生、小説?オタク
B子 21 大学生


私子は大学で文芸サークル(みたいなもの)に入り、そこでA男とB子に出会った。
三人とも趣味はバラバラだったが、読まず嫌いを良しとしない三人だったので
自分の知らないジャンルを読めることが割と楽しかった。

そんなある日、突然A男に告白をされた。



695: 恋人は名無しさん 投稿日:2012/04/11(水) 00:45:34.71 ID:aZC6cvQlO▽

「最近読み終わった小説のヒロインに似ていて、読んでいくうちに私子を好きになってた!」

と言われた。告白の内容もさることながら、私には遠距離の彼氏が居たのでつき合えないと伝えた。
私の考えなしな行動が悪いのかもしれないが、私は自然とA男やB子と居る事が多かったので
A男は相当ショックらしかった。

それから少しギクシャクしてしまいA男と会わない様にしていたのだが

B子から「A男が私子と付き合ってるって言い触らしてるよ」と
深刻な顔で言われた。


驚いて何も言い返せずに居たら、近くにいたサークルの先輩が聞き耳を立てていたのか

「A男君言ってたよ!」
と信憑性を高めるかの様に伝えて来た。

さてどうしたものか。と考えて居ると再度B子が確認するように
「付き合ってないんだよね?」
と聞いてきた。

私は頷いた。それを確認するや否やB子は急に明るい表情を浮かべ帰って行った。


次の日、サークルに来るや否やA男が私に声を掛けてきた。

A「B子がおかしい!」
私「はぁ?おかしいのはアンタだろ」

思わずついた言葉だったがA男は負けていなかった。

A「いや付き合ってんだろ!!!」

そう私を怒鳴った。思わず笑ってしまった。私達何日会話してないと思ってるんだよwとすら思っていた。

B「ちょっと場所変えようよ!」

いつ来たのか最初から居たのかA男の隣にB子がたっていた。
サークル内で少し目立ってしまって話がし難い事もあり食堂の隅で
三人で話すことになった。正直この時点ではB子も居るし有利!と思っていた

A「B子が俺と私子は付き合ってないっていうんだ!」
B&私「付き合ってません」
A「はあ!付き合ってんだろ!昨日だって俺とメールしたろ?」

因みに私は当時携帯を持っていなかった(煩わしいと思っていた)ので有り得ない。

私「携帯持ってないよ」
A「今時あり得んだろ」
私「鞄の中見ても良いよ?」
A「…」
B「ほらやっぱり嘘じゃない!そんなに私と付き合いたくないわけ!!」


B子が机を叩いた。疎らな食堂だが生徒の視線は私達に集中していた。


A「当たり前だろ!これは運命なんだよ!」
B「意味わかんないのよ!」
A「はぁ?てか私子×××ってしってるよな!」

熱くなっていく二人。対照的に冷めていく私。
×××は何かの作品名だったようだが全くない見に覚えが無かった。

私「知らない」
A「はぁ?メール初めてすぐ送っただろ!」
私「いやだから…携帯ないんで」
B「ばっかじゃないの!」
A「…じゃあコイツは誰なんだよ」

A男は今にも泣き出しそうな顔で携帯を突き出してキた
見方はいまいち解らなかったが

宛先には私の名前があり「A男くん今日はサークル疲れたね!(はぁと)課題終わったかな?」と書かれていた。

当たり前だが記憶はない。操作に戸惑っているとB子がスクロールしてくれて

最下部に「http://www.~」と書かれているのが目に入った。なんじゃこりゃ。


A「俺から金までとっといてどういう事だよ!」
私「は」
A「だからメール返事するのにポイントが必要なんだよ!お前も俺に返事するのに!!ポイントいるだろ!」
私「え、え」

狼狽える事しか出来ない私。

B「だから出会い系だってば」
A「は」
私「え」
B「だからね、A男は出会い系の勧誘メールを私子だって勘違いしてたんでしょ」
A「そんなわけないだろ!俺達は運命なんだよ!」

叫ぶA男。

B「一回でもコイツは自分の名前言った?」
A「…言ってないかも」

B子の言葉に泣き出すA男。意味がわからない私はすでに置いてきぼり。よくわからなかった。

A男は泣きながら「私子に会った日にネットの海から×××をみつけた。読んだ瞬間私子だと思った」と言われた。
さっぱりわからん。

私子「その小説読みたい」

置いてきぼりの私は興味心から聞いてみた。
差し出されたのは携帯電話。映されていたのは小説のサイトだった。

携帯を持っていない私だったがそのページには見覚えがあった。

私子「彼男のサイトだ…」

思わず呟いた。そこは彼男のサイトだった。
彼男は趣味で小説を書いてサイトに載せていた。昔彼男の携帯から見せてもらったので間違いではなかったと思う。

A「…彼男?」
私「彼氏」
A「へ?へ?」
私「多分彼氏のサイト」
A「じゃあヒロインちゃんってビッチじゃねえか!」

A男意味わからん。此処からはただ滅茶苦茶で私を「ビッチ」と罵ったり「彼氏持ちとかヒロインちゃんに謝れ!」だとか叫んでいた。

B子がイライラしてA男を叩き私を引っ張って食堂を出た。
B子が泣き出してしまった。

B子はA男が好きだった。一目惚れだったみたいで、勘違いしてたのも解ったけど
もし今回ので解ってくれたらと思っていたらしく、失恋とA男のバカさ加減に泣いてしまった。

私もなんとなく泣いてしまい二人で泣きはらした。

A男からB子に恨み言がたくさん来ていたが二人でサークルの仲間にチクってしまった。
A男は一週間ほどでサークルには顔を出さなくなり平和な毎日を過ごせるようになりました。

消化不良ではありますが、二年ほど前に自分に起こった修羅場でした。