私子 同じ大学出身 会社員
双美 私子と一卵性の双子
彼男 私子の彼氏
モヒ男 双美の彼氏 美容師

私子と双美は双子でソックリ。
出来るだけ髪型などで違いを出してたが、
好みが似てるのでうっかりすると服などが丸かぶり。

お互いの友人に間違われることはよくあった。
進路や仕事が違うからか、今では話し方や身振りの少しの違いで
彼氏や親や友人は見分けてくれる。
双美に彼氏が出来た。
写メで見たら、オシャレでイケメンでソフトモヒカンぽい頭をしてた。
ある日彼氏とデートしてたら、いきなり腕を掴まれて
「浮気女!誰だよそいつ」
と怒鳴られた。
初めて会うけどモヒ男だった。
双美がちゃんと私のこと言ってなかったのかなと思ったので
「はじめまして。私、双美じゃないですよ。私達双子なんです」
と説明したが信じない。
彼男も説明してくれたが、
「間男の話なんか信用できない」
とモヒ男は聞く耳をもってくれなかった。
仕方なく双美を呼びだして
双美が来ると、私と見比べてモヒ男はアワアワ。
「ほら、浮気じゃないでしょ」
と言ったら
「でも双子ならこれで浮気のアリバイとか出来るじゃん」
としつこい。
「私を信用してないわけ?」
と双美が怒りだした。


するとモヒ男が
「双子ってことは元は同一人物ってことだよな。
ってことは俺以外のと双子の片方が付き合ってるってことは
浮気ってことと同じじゃん。
双子だから仕方ないかもしれないけど、
俺に対して申し訳ないとか、
許してほしいって態度できないわけ?」
とトンでも理論をかましてきた。
彼男は
「へ?へ?ごめん。もう一回今の説明して」
とモヒ男の言い分に目を回してた。
双美も私子もぽかーんとなった。
終始モヒ男は、浮気疑った俺は悪く無いというスタンス。
むしろ、双子で俺を惑わせたことを謝れ的態度。
もう一人の自分が他の男とイチャイチャしてることを反省しろ、だった。
とうとう双美が
「うるさい。ゴチャゴチャ!もう別れる!」
と言ってお開きに。
モヒ男は
「分かった。別れる。
後で謝ってきてもすぐに許してもらえると思うなよ!
謝る時はそれなりの態度で来いよ!
俺がどれだけ怒ってるかよく考えとけ」
と言って去って行った。

彼男は
「世の中いろんな考え方の人がいるなあ。
あの発想は無かった。
新しい扉が開きそうになったよ」
と首をかしげてた。
あっさり別れて良かったの?と双美に聞いたら
「いいの。すっごく好みの顔だったけど、
分数できない男はやっぱ好みじゃないし」
と言っていた。
その後数通モヒ男から
「今はまだ許せないけど、謝りたいのなら話だけは聞くから」
「もうすぐ(モヒ男の)誕生日。
それまでに俺の機嫌が直ってるといいな」
「今日はいい天気だね。こんな日は気分がいいよ」
というメールが来たらしい。