「お花に詳しい、女らしいワタシ」がだーい好きなトメ。 
だから、植木職人を父に持つ・華道師範である私の母が嫌い。 
そんな環境で英才教育された、しかもムスコタンを奪った「嫁」の私のことはもっと嫌い。 


いつも我が家に突撃しては花を持参しクイズを出す。 
私だって花は好きだけど、この世の全ての花を知ってるわけじゃないし 
「このアジサイは何て名前(品種)だったかしら?」「このバラの原産はどこだったかしら?」 
とか、知らねーよ! 

もちろん、買ってきたトメは知ってるから、まぁ嫌みったらしくご高説をのたまうのたまう。 
「あらっ、お母様お詳しいのに知らないの~?どこのお花屋さんでも売ってるわよ~?お母様お詳しいのに~(お気に入 りのフレーズ)」 
「常識でしょ?常識!あ、ごめんなさい、私ったら、子供の頃からお花が大好きで~(以下、おしとやかトメ少女時代話の話。毎回言う)」 
見栄なのか何なのか、持ってくるお花は高級そうなのばかりだし。 
男系家族で花トークできなかったのね、あら可哀想な人ワロスワロスでスルーしてたんだけど 
やっぱり週2ペースで来られるとイライラする。アポなしだし。 

で、あるとき、鬼籍の祖父を侮辱しやがった。 
「私なんか家事をパパっと片付けて、お庭のお手入れできるのに。お庭の手入れだけで半日かけるって、お爺様、要領悪すぎじゃない?」 
職人なめんな。仕事の質が違うんだよ! 
祖父が請け負っていた日本庭園と、ベランダ菜園をそのまま路地にしたようなトメの庭と を同列にされたこともムカついた。

なんか、それでブチっと来て、やってしまいました。緑の爆撃。 
水撒きとか手伝わされて、うんざりしてた旦那もノリノリだったし。 

トメがいない義実家に行って、ウトさんに許可とって(トメ、園芸関係で散財してた模様)、庭に植えてきました。 
葉っぱだけのやつだと毟られると思い、キレイなお花が咲くやつにしました。 
そしたら、何にも知らないトメ、「鳥さんの落し物♪」とせっせと世話し始めたw 
花屋さんで売ってるの見て「ウチで勝手に生えてきたんだけど、あんな値段するのね!鳥さんに優しくしてたご褒美かしら」だってw 

植えたのは琉球朝顔です。 
温暖な気候で、しかもトメが甲斐甲斐しく世話したので、じわりじわりと勢力を広げ、庭側の壁を占領しています。 
庭に足を踏み入れられない感じで、そのせいか、今はもう園芸トークしてこなくなったし、かなり自由w