元カノが、夏休みは涼しい山の中かどこかで自然を満喫したいと言い出した 
だが元カノは、都会育ちな上に、父親が多忙のために家族旅行なども殆ど経験なし 
山の中に泊まった経験は小学校の林間学校くらいだと言う 


だもんで、いきなりテントやバンガローのアウトドアはキツイだろうと思って 
値は張るがコテージを2泊で予約した 
場所も、アウトドアというよりはまさに避暑地というべき場所で 
観光客向けのショップが立ち並ぶぶようなところにした 

だが元カノとしては大自然いっぱいの場所を想像していたらしく 
当日、隠してはいるがショップの立ち並ぶ街並みを見て不満そうだった 
どうも元カノとしてはテント張って飯盒炊爨希望だったらしい 

ちなみに予約したコテージは、丸太で出来たログハウス風の建物で
各棟独立の上にバス・トイレ冷暖房付きで至って快適なものだった

事件が起きたのは、買い込んだ酒を二人でコテージで飲んで
いい感じで酔っ払ってから
大自然を感じる涼しい風を欲しがった元カノが、コテージの窓を開けたところ
窓からスズメガが入ってきた
あ、スズメガてのは、雀くらいの大きさのデッカイ蛾ね

元カノ絶叫しながら部屋中逃げ回ってだけど
俺は昆虫平気なんで、殺すのも可哀想だから
スズメガは手づかみで捕まえて逃してやった
その間にカナブンやら何やらも沢山入ってきたけど
とりあえず手で捕まえられる大物はとりあえず手で掴んで外に捨てて
蚊なんかは殺虫剤撒いて殺して、まあ何とか処理して寝た 


翌日、元カノがコテージ管理上の提案をして上げたいから管理事務所に連れて行けと言い出し
管理事務所は俺たちのコテージからはちょっと離れてて歩きじゃ大変
でも車ならすぐなんで、俺は車で元カノを連れてった

管理事務所に着いて扉を開けるなり、
元カノはお爺ちゃんの管理人相手に、
夜中に蛾が部屋に入ってきたことでいきなり怒鳴り散らし始めた

「全く!あなた方、一体どんな管理してんですか!
こっちはいい迷惑です!!」
と元カノが怒鳴った時、この人とは無理だと思った

管理人のお爺ちゃんは、その間に反論もせずずっと話を聞いていた
一通り怒鳴りしてスッキリした元カノは、一人車に戻ってしまった
俺がお爺ちゃんに謝罪したら
「いいんですよ。今日も楽しんでいって下さい」
と笑顔でお爺ちゃんに言われて罪悪感マックスだった

ちなみに二日目はコテージをキャンセルして
避暑地からちょっと離れた駅のビジホに泊まった 

ちなみに元カノの主張は
お金取ってコテージ貸す以上は虫が来ないようにするのは当然
野菜だって虫が付かないようにしてお店に出すんだから、それくらいするべき
というもの

一応、説明はしたけど、
「もうその件は私が間違ってることでいいからやり直そう」
とか言ってたから多分、本質的なことは分かってない

えらくしつこかったけど
俺の実家近くが避暑地並みの田舎で、俺が田舎育ちだったんで
虫は不潔だって話から、
そのうち虫の汚さをしっかり教えない俺の親の育て方が
洗練されてなくて今どきじゃないなんて話になって
俺がキレて強引に別れた