私子:私。20。
A子:20。バイト仲間。私子の親友。
マスター:45ぐらい。バイト先の店長。
M子:19。バイト仲間
Y子:19。バイト仲間。M子と親友。


私は当時一番の古株として居酒屋でアルバイトをしており、新しくバイトを2人雇うことになり、M子とY子を雇った。
M子はフリーターであったためシフトもかなり融通が利くため私よりも出勤回数が多くなり、とても根性があったため長時間シフトも連続シフトも根を上げず、仕事振りもまじめであったため、お客さんからも人気があった。
M子とY子が入ってきてからしばらくして、店の雰囲気ががらりと変わった。 

今まではM子とY子はとても謙虚な性格だったのに、とても傲慢というか、わがままになり(お客さんがいる前で堂々とおしゃべり、まだお客さんがいるのに店閉店など。)、私のこともを無視するようにもなった。
その仕事振りは目に余るものだったのでマスターに注意をしてもらうようにいうと、マスターは次のシフトで強く注意すると約束。しかしM子たちの傍若無人な振る舞いは一向に直らず、そのせいか、店の売り上げは激減した。
マスターに再構築するにはどうしたらよいのかと聞かれ、売り上げも下がり、バイトを4人も雇っていける経営状況でないため、半分に減らすしかない、と進める。
マスターはM子Y子ペアか私子A子ペアかどちらを取るのか迫られ、仕事ぶりから私たちを選んだ。

理由はM子の傍若無人ぶりにはほとほと困っており、また、最近では閉店後2人になると露骨にご自慢の胸を見せびらかしながら誘ってきて困っているとのことだった。
次の日、M子は入店してすぐ雰囲気でクビを察知したのか自分から自主退職、Y子もM子にならって自主退職をしてくれた。
これですべてが丸く収まったかと思ったある日、マスターから信じられない一言が。「私子を好きになった。」


マスターは、はじめは自分の気持ちを知ってくれればいいとのことだったが、私の就職が決まり退職が近づくにつれ、泣いたり、バイトをやめないでくれとわめいたりしだした。
そうしているうちにマスターは私に話があるから早めに出勤して欲しいといわれ、行ってみると「嫁とは離婚した。もうフリーだから付き合ってくれるよね。」と訳のわからないことを言い出した。
私はてんぱってその場は店が始まるからと仕事を始めたが、仕事中ずっとマスターはそんな調子だったため、私はもう今日限りでやめる、今日までの給料を精算してくれというと、やめるんだったら払わないと言い出し、
それなら労働基準監督署に行きますと言い残し、エプロン叩き付けて帰宅。

それから数日後、ケータイに着信が。M子だった。「私子さん仕事やめたんですね、そんな責任感ない人だとは思わなかった。」とマジ切れ電話。私が事情を話すと、「当たり前だろ、自分からマスター誘惑したんだから。」とM子。私「??」
詳しく内容を聞くと、私が辞めた日、マスターはM子に「やっぱりM子しかいない。私子は自分を誘惑してきたため、クビにするしかなかった。戻ってきてくれ。」と話していたという。

私を無視していた理由を聞くと、マスターから毎日、「ご自慢の体を武器に(実際にはAカップ短足)毎晩2人になると誘惑してくる。そのせいで嫁とも離婚することになってしまった。また、他の客も誘惑しており、M子の悪口を常連に吹き込んでいた」
と話していたらしい。
もう私マジ切れ。その反対のことをマスターから聞かされていたというとM子もマジ切れ。私はこのままじゃ許せない、慰謝料を請求しようとY子も呼び、3人で閉店後間もない店に突撃。マスターは一人で酒を飲んでいた。

まずM子はマスターを平手で殴る。パーンという音が店内に響いた。「私子さんの話全部嘘なんかい!!おら、なんとか言えやおっさん!!」M子かなりDQN。
Y子もマスターに噛み付き延々とマスターを責め続ける二人を制止し、私は本題に入る。「私は就職までの6ヶ月間この店で働くという約束だったから掛け持ち先を辞めた。このままでは契約不履行だ。
いまさら今の居酒屋並の給料をもらえる仕事場はないんだから残りの3ヶ月分、今すぐ払え。さもなくば奥さんに離婚の真相を話す。慰謝料よりは安いと思うけど。(マスターは奥さんに離婚の理由は奥さんのわがままに疲れた、と話していた。)」
私は掛け持ち先を辞める前に自分で作って記名・押印させていた雇用契約書のコピーを机の上にたたきつけた。

半泣きになりながらもマスター、しぶしぶ承諾。
M子たちは自分で辞めた形のため、お金を請求するのは難しいがそこはDQN。興信所つかってでもお前の嫁の住所を調べてばらしてやると脅し、M子たちも10万ずつぐらいもらったようです。
その後M子たちが常連のお客さんたちににこのことをばらし、常連は来なくなり、売り上げがた落ちのため本社の社長に見放され、今は養育費を稼ぐためだけに細々と仕事をしているそうです。

最後に、その後もバイトを続けるといったA子への、散々店の雰囲気悪くしてしまったせめてもの償いに、A子の時給を1300円にするよう約束させた。
今ではA子が二度とこんなことを繰り返さないようしっかりマスターを見張りつつ、マスターは罪悪感からなんでもA子の言うことを聞き(まかないが寿司とかピザとか焼肉とか。)、
高額バイトうはうはの状態でA子が一番おいしいのかもしれないと思ったりしている。