自分   A大学の文系大学生(史学部)、地元から離れて一人暮らし
ギャル子 S大学の大学生(隣県の大学生)
ギャル友 大学生の集団

自分は地方の三流私学で日本史を専攻していた。

自分の大学は国公立というわけではないのだが、よく人に国公立と間違われるところでもあった。
(A県にあるA大学というネーミングせいで)
ここまでが前置き

大学二年も中盤を過ぎた頃、ボランティアに参加した際にギャル子と知り合う。
 ギャル子「こんにちはー、わたしギャル子って言います
      大学生なんですよー。隣県のS大学ってとこ。知ってます?
      教育学部に行っててー、将来は先生になろっかなって思ってるんですー
      このボランティアも、授業の一環で参加してるんですよー」
 自分  「そうなんですか。
      S大学は自分の地元なんで知ってますよ。
      自分はA大学で史学部に通ってます。どうぞよろしく」
ギャル風の喋りで苦手だなとは思ったが、無難に自己紹介をして終わった。
この時メアドを聞かれたので、何の気無しに教える。

翌日、ギャル子から何通かメールが届く。
大半は昨日はお疲れ様でしたーとか、私△△△なんですよーみたいな取りとめの無い話ばかり。
適当に相槌メールを返してその日は終わった。
しかし、その翌日からどんどんメールの量が増えてくる。
自分は基本的に大学の書庫に潜っていることが多いので、マナーモードでもかなり耳障りに聞こえた。 


それからしばらくして、またボランティアに参加。
その中にギャル子もいた。
 ギャル子「こんにちはー○○さん(自分の名前)
      最近あんまりメール返してくれませんね。せっかく送ってるんだから返信してくださいよー」
この時点でギャル子からのメールは一日数十件。
以前は折を見て何通か返していたが、最近は返信するのをやめていた。
ギャル子にあんまりメールが来ても困るのでやめてくれということをオブラートに包んで言う自分。
しかし、オブラートに包みすぎたのかギャル子には迷惑だということが一切伝わらない。(今思うとあえて無視したのかも)
そうこうしている内にボランティアが始まり、なし崩し的にその場は解散。


ボランティア終了後、ボランティアに参加していた人たちと連れだって喫茶店へ。(ボランティア後は毎回行っていた)
比較的年配の人が多かったが、穏やかな人が多く話も面白いので自分も着いていくことが多かった。
ただ、その日はなぜかギャル子も喫茶店に着いてきた(今まではボランティアが終わるとすぐ帰っていた)
しばらく喫茶店で過ごしていると4人の女の子が入店してギャル子の方に寄ってくる。
なぜかギャル友に自分の紹介を始めるギャル子。
 ギャル子「○○さんて言ってー。
      国立の大学に通ってるの。お医者さんの卵なんだよー。凄いでしょー」
困惑するがギャル子の話が止まらず、声がかけられない。
その内、ギャル友の一人が自分に声をかける
 ギャル友「医学生なんですか?大変ですよね」
 自分  「いえ違います」
やっとのことで訂正する自分。その瞬間ギャル子が目をひん剥く。
 ギャル子「え?だってA大学のシガクブでしょ?
      将来は医者になるんじゃないの?」
 ギャル友「待って。A大学に医療関係の学部はないよ?」
 ギャル子「は、騙したの?ふざけないでよ」

キレるギャル子。般若の顔で自分の腕をガッと掴む。
爪が長いのでとても痛い。
何かされるんじゃないかとビビっていると、ギャル友たちが二人がかりでギャル子を止めて喫茶店の外に連れ出してくれた。
ギャル子は最後まで「騙すとかサイテー。ふざけんな」と罵倒を繰り返してた。

それから、残ったギャル友と話をつきあわせてようやく事の真相が判明。
ギャル子は「歯学部に通う将来お医者さんになる人がいる。ちょっとウブでまだ告白はされてないけど、もう一押しのはず」
と言っていたらしい。
そのギャル友に頼んでギャル子の携帯からメアドを削除してもらって修羅場は終わった。
その場にいたボランティアのおじさんからは同情されてアイスティーを奢ってもらった。


ここからは、あんまり関係ない後日談
その後、ギャル友の一人から紹介してもらった自称歴史好きの女の子と付き合う直前まで行ったが上手くいかんかった。
そもそも相手が歴女ブームから入った戦国武将好き。
自分は日本の古代史で、疾病史や医療史なんぞ専門にやってて話が合うわけでもなく。
頑張って相手の話に合わせようとしたんだが、しばらくしてつまらないという理由でふられた。

その後3年くらいで独り身だったが最近ようやく彼女ができた。
歴史とか全然詳しくないけれど、人の話をニコニコと聞いてくれる可愛い彼女です。