今日で終わり。やっと終わり。
「浮気なんてする方もだけどされる方にも落ち度がある」
なんて言ってきた貞操観念のない女とも、
「なんだかんだ言って俺から離れられないだろ?」
とか言ってきた馬鹿な男とも今日が最後。
もう別れてすっきりさっぱり新しくなる。
最後のイチャイチャを楽しんどけばいいさ。


一番馬鹿だった自分を、まともに戻す為に頑張ってくる。


終わってきました。
なんか、悔しい思いもしちゃったし、うまく言えなかったりもしたけど…。
それでも、やっぱりどこかすっきりした気持ち。またこれからこれから。
こうやって直接決着つけるまでは、幸せだった思い出も辛いだけでいっぱい泣いてたけど、
今はただ、幸せだったな嬉しかったなって純粋に思い出せる。不思議な感じ。

浮気相手の女の人はかなりの人だったし、よくわからないことばっかり言われた。
その人の味方が出てきたり、なんかものすごく責められたし。
やっぱり悔しいけど、もう知らない。関係ない。治療費だけもらう。


大学生の時からで、付き合って3年になる彼氏がいました。合い鍵ももらってました。
長い片思いの末やっと付き合えた人だったので、3年経っても大好きなままでした。
お互い社会人になったりと忙しかったけど、浮気とか疑ったことありませんでした。

夏になってすぐ、彼の会社の飲み会に誘われました。
恋人や家族などを誘ってもいい、ということになったから紹介したいんだ、と言われました。
それが嬉しくてうきうきしながら参加したんですが、そこで浮気が発覚しました。
発覚したとは違い、ピンと来てあたってただけなんですが…。

飲み会の最中、浮気や不倫の話になりました。
その時に、彼の直接の上司のA子さんが、なぜかやたらと、
「浮気なんてされる方にも落ち度があるよね?」
と私に同意を求めて来たんです。私が、そうは思わないと答えると、
「まぁあなたはまだ若いからね~」といい、しばらくしてまた同意を求めてきました。
今思うとすごく変な空気だったと思います。A子さんの旦那さんはずっと黙ってました。

浮気は疑ってませんでしたが、A子さんと浮気してるんだなぁと思いました。


彼氏はA子さんの旦那さんからしたら不倫相手になることもわかってました。
でも、それでも彼氏が大好きだったので、私は別れられませんでした。
A子さんの名前を意識すると、呆気ないほどに浮気の証拠がたくさんでてきました。

浮気の証拠を見つけては泣いて、でも別れたくない、と思って、を繰り返してましたが、
2人の交換日記を見て、さすがに別れを決めました。
次に会うのは彼の「出張」である今日だとわかってたので、朝から出かけたふりをしました。
彼の後を付けようと思ってそうしたんですが、彼はA子さんを家に呼び出しました。

当然鍵を持ってるので開けてはいると、私の仕事先の制服をA子さんが着て、これからって時でした。

私が何か言うより先に、何故か一気に逆上したA子さんに、
「こんなことして馬鹿じゃないの!?」と言われてほっぺを叩かれました。
痛いし悔しいし泣きそうにすぐなってしまいましたが、私も興奮してしまって、
「馬鹿なのはA子さんでしょう!それ私の制服ですよ!」
と違うことで怒ってしまいました。でもA子さんは私を叩いたことで落ち着いたのか、
「あんたより私の方がふさわしいから着てんのよ。○○くんにも私の方がふさわしいからね」

と鼻で笑いながら、本当にマシンガンみたいにまくしたててきました。

彼の名前を出されて、はっとして、彼に話しかけようとしたら、
「まだ反省してないの!?あんだけいったのに!!」と今度は床に倒されました。
彼も私もA子さんにびっくりして、ぽかんとしてました。情けないけど。
その間もA子さんはずーっと喋ってました。
最初から気に入らなかっただの、○○くんはもう私に骨抜きだの。

その時点で彼もA子さんにちょっと引いたみたいで、ごめん!といきなり謝ってきました。

それにA子さんがまた怒って、「なんで謝ってるの!?こっちが悪いみたいじゃん!!」と…。
A子さん達のしたことは不倫です、悪いことです、旦那さんにも申し訳ないと思わないんですか?
とA子さんの迫力に負けないように言いましたが、またほっぺを叩かれ、
「される方が悪いって言ったでしょ?どっちが悪いか判定してもらおうか?」
と、A子さんの友達のBさん(女性)を電話で呼び出しました。

Bさんが来るまでの間もずっと喋ってました。
どれだけ彼がA子さんを大事にしたか、どれだけ満たされていたか、とか。


彼は私以上にびっくりしてたみたいで、時々「違う、ごめん」と言うだけでした。
Bさんが来て、私や彼が帰ってくださいと言うも、さすがはおばちゃんというか、
勢いとパワーがすごくて決着部屋に入ってこられてしまいました。
そこからはもうほとんど恫喝でした。

A「誰が悪いの!?誰が!」
B「自分でしょ!?魅力のなかった自分、至らなかった自分!」
A「ごめんなさいは!?」
B「すみませんでしたは!?」
A「早く謝れや!」

こんな感じで延々とでした。
彼は急にトイレに行くし、髪の毛も掴まれるしで散々でさした。


私も負けじと言い返したりしましたが、そのたびに叩かれました。
なんかもうだめかも、といろいろと諦めかけてたら、いきなりA子さんの旦那さんがあらわれました。
トイレに行ったと思ってた彼が、こっそり連絡をとって呼んだようでした。

それまでヤクザみたいに怒鳴ってたA子さんでしたが、言葉を失ってました。
「A子、○○さん(私)に謝りなさい」と旦那さんが言うと、
本当に般若のように顔を歪ませて「すみませんでした」と謝ってきました。

でも机の下では、爪を私の足にギリッと食い込ませて来て、
思わず「痛いっ」と言うと、旦那さんが「A子!」と大きな声をだしました。

するとA子さんはいきなり「だってぇ…あたし、あたし、さみしかったもん…」
と泣き出しました。甘えた声ではっきり「あたし」と発音して。
でも旦那さんはそんなA子さんに一瞥もくれず、私に土下座をしながら、
「自分の我慢だけで収まればと思っていたが、その我慢のせいであなたに迷惑をかけてしまった。
本当に申し訳ない。もっと早く、せめてあなたに迷惑がかかる前に動くべきだった」
と何度も謝ってきました。


その旦那さんの態度になんだかすごく安心して、私は泣き出してしまいました。
彼も何故か「良かった」と言って私を抱きしめようとしてきましたが、拒否。

その場で彼に別れをつげ、制服を回収し、旦那さんに送ってもらい帰宅しました。
旦那さん曰わく、Bさんは本当はA子さんのお姉さんとのことでした。さすが姉妹というか…。
旦那さんも離婚をするそうです。