登場人物
私子…地味で暗め、人付き合いが苦手
彼雄…私子の初彼氏、私子とは同サークル別学科
友子…私子の友人、同サークル同学科
全員大学1年で大学で出会う

私子は自宅から電車で1時間くらいかかる大学に合格し通学してた
昔からの性格で友達があまりいなく、大学では変わろうと
勇気を出してあるサークルに参加、そこで社交的で明るい友子と出会った


その後は友達が出来ず、サークルや学科内でも浮いた存在だったが
友人の多い友子に甘えたりついてまわったりしてなんとかやってた
半年くらいして同サークル内の彼雄から告白された
あまり話した事はなかったが、サークル内での評判もよく
初告白の嬉しさでOKし付き合う事になった

付き合って数ヵ月後、自宅通学する私子に彼雄から同棲を誘われる
彼雄は大学近くにアパートを借り1人暮らし
さらに隣部屋には1人暮らしの友子という状況
私の親はとても厳しく、必ず反対すると思い
『女の友人とルームシェアをする』と嘘をついて同棲開始
友子、彼雄がずっとそばにいて幸せで楽しい生活が始まった

同棲してまもなく、彼雄の悪い性格が見えてきた
とても神経質で束縛が強く、自分の思い通りにならないと
殴られたり蹴られたりするようになった
友子に相談したかったが、彼雄に脅されできなかった

それでも、初彼氏という事で盲目になってた私子は
まだ彼雄が好きで、料理や洗濯、掃除で必死に尽くしていた

しかし、さらに数ヵ月後に彼雄の浮気が発覚、相手は友子だった
大学内でただ唯一の友達と彼氏に裏切られ呆然
思わず2人を責めたが、気の弱い私が逆に言い負かされた
2人から『邪魔だから部屋から出ていって』と言われたり
サークルや学科内で私子のデタラメな悪い噂を広められ孤立
友達がいなかったため、みんな友子と彼雄を応援した



私子も部屋を出ていきたかったが
親にウソをついて同棲していたため
今さら本当の事も言えず、他に行く場所もなく
怯えながら、責められながら彼雄の部屋に居続けた
大学内でも居場所がなくなり、欠席して引き籠るようになった

今考えたら、さらにウソをついて自宅に帰ればよかったと思うが
当時は精神的に追い詰められ、何も考えられなくなってた

彼雄の部屋にいると、隣の部屋から二人のセック スの声がするし
彼雄は帰ってきても私子に話しかけず、冷たい視線を向けるだけ
会うのがツラくなり、2人が大学に行く昼間は家に
2人が帰ってくる夜は外出するようになった

夜外出するようになっても行く場所はなく、駅や公園で時間を潰した
たまに声をかけてくる人がいて、自暴自棄になりついていった
優しく泊まる場所を提供してくれる人もいれば
無理矢理強姦される事もあった
でも、彼雄も浮気してるんだし、その事を話したら心配したり
悩んだりしてくれるんじゃないかと変な期待もした

彼雄にその事を話したら当然心配もされず、もはやゴミ扱い
完全におかしくなっていた私子は
最後は当てつけのため彼雄の部屋で自雄しようとした
ただ手首切っても死ねないと思い、少しアルコールを飲み
腕をお風呂につけ、肘の内側を切った

結局、たまたまその日は早く帰った彼雄に見つかり一命をとりとめ
この事件をきっかけに両親に真相がバレた


自殺未遂により、私子は左手に麻痺が残り、私子両親は
彼雄と友子を訴えると騒いだ
で、彼雄、友子、私子、全員の両親の9人で話し合う事になった

以下簡単にまとめると
彼雄…勝手に自殺しようしただけ、部屋を汚されたこっちが被害者
友子…とっくに捨てられたくせにウザい、そんなのだから嫌われた
友子親…私子は精神的におかしい、2度と娘に関わらないで
彼雄親…息子の将来を邪魔するなら、私子一家を訴える
私子親…娘を傷物にされた、2度近づくな

かなり省略しましたがこんな感じになり
結局お互い今後関わらないという事になり修羅場は終わった
私子は当時、完全に頭が回っていない状態で
その時の状況を理解できておらず、将来の事とかも考えられず
話し合いの内容には参加できていなかった


その後、私子は退学し心療内科やリハビリ通いに
噂では友子は彼雄の子を妊娠、学生結婚したが
彼雄の暴力が原因で流産し離婚、大学も中退したらしい

私子は今、新しい彼氏と出会いもうすぐ結婚
彼氏に過去の事件を全て話したが、あっさり受け入れてくれた
腫れ物ように扱うでもなく、責めたり慰めたりするでもなく
自然と受け止めてくれたおかげで、今では話のネタに出来るくらいになった

今の彼氏が私子の話をきいた時
彼『その時、死んでればよかったと後悔してる?』とだけ聞いていて
『死ななくてよかった』と答えたら
彼『それならいい。自分を大事に出来ないと、他の人の事も大事に出来ないよ』と
優しく言ってくれたのは一生忘れないと思う