彼とは同い年で、当時大学3年生。 

彼が高校からずっと続けていたバイト先が潰れて学生ニートになり、貯金も底をついた。 
ちょうどテスト期間でもあり、彼はいくつか単位を落としたり追試になったりと踏んだり蹴ったりだった。 


でも、バイトは自らの意志で辞めたわけではなく潰れたのだから、デート時の所持金が21歳にもなって1000円未満でも文句は言わなかったし、 
文系でテストなんて楽な私と違って彼は理系で私には到底理解不能な勉強をしているのだから、追試も仕方ないのかなと思っていた。 


そんなとき、3.11の地震が起こった。 
私たちは九州在住で、知り合いには関東以西の人はいても東北はなかなかいないから、もちろん心は痛んだけれど自分の生活が即不便になるということは正直あまりなかった。 

そんな時の彼の言葉。 

「九州にも地震くればいいのにね! 
俺だけがこんな悲惨な状況だと惨めだけど、みんなも全て失えば平等なのに」 

本気で引いた。