高校生の頃クラス公認の彼氏がいた。
その年はサザンのTUNAMIが爆発的にヒットした年だった。
クラス会の打ち上げでのカラオケで彼氏が「この歌を(私)に捧ぐ!」と言ってソファーの上に立ち、
私を超ガン見しながらTUNAMIを歌った。



彼氏はかっこつけた持ち方のマイクで超熱唱。
最後になぜか「愛してる…」とささやきをプラスし、
クラスのリーダー的存在で人気者だった彼はクラス仲間からはヒューヒューと野次を飛ばされ、
満更でも無さそうな顔をし大盛り上がりだったのだが、私だけはサーッと冷めていた。