業課
 サバ子 30歳 自称サバサバだが、実際は粘着
 トリ男 30歳 普段は横柄だが実はチキン。
 ブリ子 26歳 スイーツ。
 シシ男 24歳 チャラい肉食系男子
 営業課長 35歳 ものすごい切れ者

管理課
 私 24歳
 管理課長 空気


私の会社は、従業員十数名のちいさな会社。
それでも、社長と営業課長がとても出来るので、この不景気でも粉飾なしで経常黒字を出し続けてる。
仕事上はみんな真面目で、社内の雰囲気も悪いものではなかった。
営業課の女性はサバ子だけで、ずっとちやほやされていた彼女は、
「私ってサバサバしてるから周りに女性より男性が集まってきちゃうんだよねw」
とよく言っていた。
しかし、彼女にひそかに小さないやがらせをされたり嫌味を言い続けられていた私は、
サバ子が実際はどんな女性より粘着質なことを知っていた。
私は管理課なので営業課とは席が離れているのだが、小さい会社のため、押印が必要な書類とかは
社内便で回すのではなく直接席にもらいにいく。
それが彼女には「こびを売っていて」気に食わないらしい…('A`)

しかし、女王様として社内に君臨してたサバ子の力は、派遣としてブリ子が入社してから弱くなった。
かわいくて気がきく上、仕事の物覚えがいいブリ子は、一気に社内の人気を勝ち取り、
しかも、社内で一番イケメンで肉食系のシシ男が彼女に目をつけて口説き落とし、付き合い始めた。
シシ男のことを気に入っていて、なにかにつけてモーションをかけていた(が、あまり相手にされて
いなかった)サバ子はこれに猛然と怒り、私に対してのものとは比べ物にならないようなくらいの
嫌がらせを始めた。
彼女のところに重要書類がいかないようにしたり、悪い噂を流そうとしたり、少しのミスを攻め立てたり…。


しかし、ブリ子はサバ子より一枚上手だった。そうやって嫌がらせをするサバ子のことを、
サバ子の直接の上司であるトリ男に相談。若い女性に相談されたことでのぼせあがったトリ男は、
それはちょっとかわいそうだろ、って彼女を嫌ってる私が思うくらいにサバ子を仕事上で攻撃・冷遇し始めた。
ちょっとかわいそうだろ、って思ったのはシシ男も同様だったらしく、トリ男に「やりすぎでしょ」と
苦言を呈し、「後輩のくせに生意気。ブリ子ちゃんと付き合ってるしむかつく」とトリ男の攻撃の矛先は
シシ男にも向かう。
それを見て、サバ子は「シシ男くんがかばってくれた!惚れてまうやろ!」と調子に乗ってシシ男に
ところ構わず甘えるようになり、シシ男がサバ子をかばったことが面白くないブリ子が
シシ男に見せつけるためにトリ男にすりより…。
このころ、タイミング悪く頼りになる営業課長は1カ月の海外出張に出ていたため、誰も止められる者が
おらず、社内は完全にカオスに。
もちろん仕事の能率も下がり、社内を管理しなけらばならない我が管理課も、なんとか事を収めようと
したんだけど、もちろん無理な話…。完全に四人でヒートアップしてしまっていた。

そんななか、シシ男が相談に乗ってくれと私に助けを求めてくる。(同期なので、そこそこ仲が良かった)
二人きりで飲みに行くのは気が引けたため、管理課長にも同席をお願いして三人で飲みに行くことに。
相談といっても完全にグチで、私と管理課長はうんうんとシシ男の話を聞き、「ブリ子と仲直りしなよ」と
当たり障りのないアドバイスをした。
その帰り、ぐでんぐでんに酔っぱらったシシ男と女の私を置いて、管理課長が「終電逃すから」と
さっさと帰ってしまった。
(酔っぱらっていて正常な判断ができなかったからだと思われる。余談だが、このあと管理課長と私の
冷戦も勃発することとなる)
置いて行かれた私は、信じられずに茫然。
酔っぱらったシシ男は、完全に私を口説き落とすモードに入っており、超危険。
とりあえずシシ男を諭してタクシー乗り場まで行こうとするが、全然言うことを聞いてくれない。
置いて帰ろうとすると、私の家までついてこようとする。
もうこうなったらと、私はブリ子に連絡。これこれこういうことだからなんとか汁と説明するが、
ブリ子は「そんな人知らないし~。せいぜいシシ男と仲良くしてください」と完全捻くれた状態で
ガチャ切りされる。
どうすればいいのかと途方に暮れていると、シシ男がべたべた身体にさわってきて、めちゃくちゃキモい。
もうムカついて、私は近くの交番に逃げ込んでしまった。
おまわりさんに諭され、やっとシシ男はタクシーに乗ってくれた。


その翌日、出社したらすぐにサバ子とブリ子の二人につめよられるわたくし。
ブリ「シシ男くんを警察に突き出したんだって!?」
サバ「ひどすぎじゃない!?シシ男くんにはブリ子っていう彼女がいるのに一緒に飲みに行くのも許せないけど、警察に突き出すのはもっと許せない!」
ブリ「そうよ!その前にサバ子さんに相談するとかいう手もあったでしょ?」
サバ「それに、ブリ子に一回断られても、何度でも連絡すればブリ子だって許してくれたでしょうに!」
私ぽかーん…。
どうやら、私という共通の敵ができたことにより、なぜか二人がタッグを組んだらしかった。
シシ男は二日酔いなのか、あんなに迷惑をかけた私をかばいもせず、青い顔で机に座ってるだけ。
女二人の剣幕に、トリ男も見て見ぬふり。
管理課長は離れた席で新聞読んでるwこのやろw

そうしてブリ子とサバ子は仲良く私をいじめるようになり、シシ男とブリ子は別れ、
私はシシ男から口説かれるようになり、トリ男はなぜかサバ子と付き合い始め、
営業課長が帰ってきて浦島太郎状態になっていた。

ブリ子が入社するまでは、そこそこ大人で仲のいい社内だっただけに、こんな大人げない皆の正体を
目の当たりにし、私は居づらくなって現在転職先を探している最中です…。


まったく、私も含めてみんなバカで幼く、お恥ずかしい限りで。
サバ子とブリ子は二人ともボダっぽくて周りに迷惑をかけることをいとわなかったことと、
シシ男がバカなのと、トリ男が喪すぎた、というのが原因だと思います…