義姉は初めて会ったときから、根暗で会話が弾まない人だな~と思っていた。
外見もよく見ると美人なんだけど、ながーい髪で顔を隠して、ボソボソと喋るし。
挨拶の場でも、義姉のことを褒めると場が白けてしまうくらい否定された。


なんでこんなに自信の無い人なんだろうと思ったけれど、義姉の両親に会って納得したよ。

義姉の母親は専業主婦で、父親は教師だったんだけど、初っ端から
「こんな出来の悪い娘をこのまま嫁に出すことはできません」
「兄くんのような将来ある若者のお供をできるとは思えない」 と義姉を馬鹿にする発言てんこもり。
義姉の過去の失敗(幼少期の頃のものや、果ては過去の恋人のことまで)を挙げ連ね、
こちらがフォローすると更に義姉を馬鹿にした発言をするの繰り返しだった。
途中で兄は気分が悪くなった義姉と途中退場してしまったけれど、両親と私はその場に留まらねばならず。 義姉がいなくなった後も延々と娘の悪口を続ける義姉両親に、とうとう両親がキレた。
「自分の娘をそこまで馬鹿にするなんてどうかしている!!
それに、彼女を侮辱するということは彼女を選んだ息子のことも馬鹿にすることになる!
お前たちは私たちに喧嘩を売っているのか!」
と父が言えば、義姉父も
「元々こっちもお前らみたいなモグリに娘をやるつもりなんてねえよ!!」 とブチギレ。
「娘に勉強させて、職を持たせようなんてどうかしている。結婚させる気ないだろ?」
と、私を見て鼻で笑いもした。


それからしばらくは修羅場のオンパレードで、
兄が義姉を義姉両親から守ろうと自分のアパートに避難させたかと思えば、
「やっぱり私なんかじゃ兄くんと釣りあわない」
と義姉が自ら義姉両親の元に帰ってしまったり、
ああいうキチガイの家とは関わりを持つな、義姉が自分から結婚をやめると言うならやめてしまえと言う
父と兄の間で争いが起こったり、

義姉が突然失踪して家に匿われていると勘違いした義姉両親が母の職場に凸してわめいたり。
一昨日なんて、義姉両親が何故か私の大学に
「○○さんのお宅は誘拐犯です。彼女を退学にしてください」と電話をかけて、
私の知らないうちに担任の先生とバトルしていた。

今日になって、義姉が見つかった。今は兄が保護しているけれど、
また義姉両親の元に戻っちゃうんじゃないかと兄は不安みたい。
個人的には、義姉が本当に兄のことを好きなら、あのおかしな義両親のことはさっさと切ってほしい。

私も疲れたし、6キロ痩せてやつれている兄を見るのも辛いよ。