高校生の頃、クラスの仲良し男子2人がじゃれあっているうちにヒートアップ。
ヒョロガリA君が手に持っていた空き缶(ボトル型のやつ)を筋肉マンB君に向かってブン投げた。


B君の広大なおでこに吸い込まれる空き缶。カッコーン!とししおどしみたいな音がして、静まり返る教室。
投げたA君、クリーンヒットしたことに驚いて土下座せんばかりの勢いで謝る。それを制止するB君、その頭からタラーリと赤い液体が。
おでこから鼻、顎に向かってゆっくりと伝う赤い液体。まるで火曜サスペンス。ボトルのキャップが当たったらしく、額がさっくり裂けていた。


ティッシュで傷口をおさえ、B君を保健室へひきずっていくA君。そのあたりでチャイムが鳴り、残りのクラスメイトはざわざわしつつ着席。
授業が始まって10分くらいした頃、教室の後ろのドアが開いた。「すみません遅れました」という筋肉マンの声に振り向くと、


なぜか 無傷のヒョロガリA君 が 出血筋肉マンB君 に 担がれている。


先生「え、ど、どうしたの…?」
B君「あ、えっと、僕が怪我しまして、その、A君が、僕の血をみて、貧血おこして、ですね」
A君「俺…血無理…」
全員「」


保健室の帰りに気持ち悪くなったそうで、とりあえず教室に連れてこられたもののまた保健室に送還されていくAくん。
どっちが加害者だったか全くわからない事件でした。