高二のとき友達と部活の帰り真っ暗な道を歩いてたら、脇道からいきなり
物凄いヒゲとメチャクチャな髪の作業服のおじさんが出てきて、


「おじさん財布落としてめっちゃ困ってんの。お嬢ちゃんたちはいい子だよね。
電車賃くらい貸してくれるよね。おじさん無理言ってないよね」とか
ギラギラした目で笑いながらまくしたててきた。


恐くて声も出なかったんだけど、そんな私を押しのけるように友達が何も言わず
私とおじさんの間に割って入って「どうぞ」と自分の財布を開けて差し出した。
中に入っていた貨幣 合計7円を見て、おじさんはたじろいで無言で立ち去った。