大学サークル内での恋愛沙汰に友人が巻き込まれた話なんだけどここに書いてもいいかな?


とりあえずスペック




友子 21歳♀ 顔体型共にそこそこ よく他人の恋愛沙汰に巻き込まれているせいか恋愛嫌い
モテ子 23歳♀ ほわっとしてて癒やしオーラ出てる その頃モテてた
彼男 19歳♂ モテ子の彼氏 素直 年上に可愛がられる感じ
桃野郎 22歳♂ 持ち物がピンクだらけ ナルシスト DQN
板前 23歳♂ 出会い厨 ふくよか なんか面倒くさい
恵比寿さん 23歳♂ サークル代表 頼れるお兄さん
俺男 22歳♂ 趣味は休日引きこもってゲームすること 友子とは高校からの友人




友子以外は会えば話す程度の知り合いだし、今回の件俺は同じサークルというだけでほとんど関係ないんだけど面白かったからまとめてみた。
書いてみたらちゃんと伝わるか自信なくなってきた
読み辛かったら申し訳ない。




大学のサークルでの話。
趣味が一緒ということもあり、それなりにみんな仲良かった。ちょいちょい何かやらかす奴もいたけど、そのたび恵比寿さんが〆てくれる。
俺は付き合い悪くてそこまで打ち解けてなかったけど、居心地はまあ悪くない。今回の件で空気ってとっても楽だと思った。


友子は人見知りのくせに割と社交的で、誰とでもそつなく仲良くなる。弄られキャラとして定着していた。
年下からも絡みやすいからか慕われるし、年上からも弄られながらも可愛がられていたようだ。


ただ友子はなんでも笑って許すから、周りはだんだんエスカレートしていった。


桃野郎なんかは冗談のつもりで酷い暴言を吐くしノリで殴るし蹴るしで、友子は笑って流しながらも相当たまっていたんだと思う。
腕に思いっきりしっぺされて青あざとか作ってたり関節技かけられてしばらく立てなくなってたり。さすがに酷いときは俺も注意した。


板前は、いつも女の子が入ればロックオンして気持ち悪がられてた。
友子も最初は色々誘われたらしいけど、全く相手にしないでいたらむしろ嫌われたっぽいwwと笑っていた。


そんな時にモテ子がサークルに入り、そういうのに活発な連中が色気づき始める。
モテ子はよく言えば優しくて悪く言えば優柔不断って感じの子だったから、連中みんな「いける!」と思っちゃったんだな、きっと。


まず最初に手を出し始めたのは桃野郎。
気付くと周りから見てすごく仲が良さそうに見えたし、ああこれそのうちワンチャンあるなーと俺ですら思った。モテ子も満更じゃなさそう。


そんな時、友子はバイト上がり急に桃野郎から呼び出しがかかり、桃野郎の家で宅飲みをしたらしい。
メンバーは桃野郎・モテ子・友子の3人。
友子はこれ自分邪魔じゃね?いやむしろ家に連れ込む口実にされてね?と思ったらしいが、まあ別にタダ酒うめえしまあ良いかってなったそうだ。


宅飲みの最中2人はかなりイチャイチャしていて、友子はモテ子がトイレに立った隙に「モテ子と良い感じデスネーww」と突っついた。
桃野郎は「いやまじ本気になりそーw」と惚けていて、その後もイチャイチャイチャイチャしていたから、友子は次の日の講習を理由に一足先に桃野郎宅を出た。


その時の友子のmixiのつぶやきで「まさに精子を掛ける戦いがここに…ゴクリ」と書いてあって何事かと思いながらも悔しいけど吹いた。帰り道書いてたらしい。


問題はそのあとだ。
もうこれは付き合うなりなんなりする流れかと思いきや、次の日からぱったり2人は話さなくなった。


様子がおかしいからと友子が聞いてみると、桃野郎曰わく「モテ子は純粋すぎる。俺みたいなのじゃダメだわ」
モテ子曰わく「急に桃野郎から連絡が来なくなった。なんだかよくわからないからもういいかな…」


2人はその後どんどん疎遠になっていった。周りではこれはセックル拒否られたとかだなと噂されていた。


その間に板前からのアプローチがあり、告白されたらしいが保留。確実に返事はNOだけど保留にした理由は「サークルに居辛くなりそうだから返事迷ってた」とのこと。
そしてその間に彼男からもアプローチがあり、またも告白される。
そして彼男とは速攻で付き合う事に。


モテ子曰わく「桃野郎のこと気になってたけどわけわかんないし、純粋で素直な彼男となら幸せになれるかもと思った。」


桃野郎がちょっかいかけ始めてから彼男とつき合うまで、二週間も経ってない。
なんというか、もう展開の速さにメダマドコーな友子。そして後から聞かされる俺もメダマイズコー。


そしてその間も保留にされていた可哀想な板前。
世の中顔なんだと悟らざるを得ない。
後に雰囲気で察したのか板前は、彼男と付き合ってるの?とモテ子に聞いたらしい。


真実を知り不機嫌な板前を尻目にイチャイチャする2人。もう見てらんない。


そんな時、桃野郎がまたモテ子にちょっかいをかけ始める。


彼男が見ている前でじゃれ合ったり、わざわざ聞こえる声で「あいつ嫉妬してるぜwww」と言っていたりで、彼男は相当イライラしていた。モテ子も口では本当は嫌なんだけどと言いつつも、見てると満更でも無い感じ。
モテ子は誘われれば二人きりでもホイホイついて行っちゃうから、彼男はそれを心配していた。
それで、桃野郎に誘われてもなるべく遊びに行ったりしないで欲しい。とモテ子に釘を刺していた。


それがモテ子にとってストレスになったらしく、事件は起きた。


友子が深夜バイトを終えて帰宅した瞬間に、彼男からの着信が響く。


珍しいと思いつつ電話に出ると、彼男号泣している。あまりのことに友子軽くパニックになりながらもなんとか事情を聞くと、


「モテ子と連絡がつかなかった」
「やっとついたと思ったら、桃野郎と一緒だって」
「止めてって言ったのに」
「また連絡とれなくなったし、帰ってこないし」


しゃくり泣く彼男。
友子は、とりあえず今からお前んちの近くまで行くから!ちょっと待ってて!と片道チャリで30分かかる道のりを爆走。


爆走しながら桃野郎とモテ子に電話をしまくる友子。
何度もガチャ切りされてイライラしながらもかけ続けたが、2人は出ない。
モテ子の方は途中から電源を切っていたそうだ。




そんな時にサークル代表の恵比寿さんが頭をよぎったらしい。
恵比寿さんはいつも、サークル内でトラブルがあって自分じゃどうにもできないと思ったらすぐ俺に言えよ。と言っていて、こりゃ恵比寿さん召喚するしかないかと思った友子はすぐさま連絡。


事情を説明すると、桃野郎に連絡して(すぐ繋がったらしい)恵比寿さんの家の近くに呼び出し話をしてくれた。


その間やっと連絡がついて帰ってきたモテ子と、モテ子宅前でモテ子・彼男・友子の3人で話し合いになった。
なぜそこに友子がいるかと言うと、彼男が泣きながら「いて欲しい」と縋ったらしい。


モテ子の言い分としては「最近ストレスがたまってて、パーッと遊びたかった。桃野郎が最近元気ないのを心配してカラオケ誘ってくれたから、つい行っちゃった。ごめんなさい。」ってことらしい。


友子はなんかスイッチ入ったらしく、
「つき合うってさ、そんな軽いものじゃ~~~~中略~~~~とにかく私は君ら2人そんな簡単に崩れて欲しくないし、これからはもっと自分の嫌な部分とか全部出し合ってちゃんと話しなよ。2人まだこれからなんだから」


こんな感じで熱い説教からの激励が入ったらしいがまとめたらもの凄い長かったから中略。




それでなんとか仲直りをして2人共おだやかな様子になったなーと思った瞬間、友子の携帯に桃野郎からの着信が入った。


出た瞬間からの会話↓


桃「お前ちょっと来いや」
友「え?」
桃「いいから来い!!」
友「ちょっと待っ」桃「いいから来い言っとんのじゃ」
友「いやちょっと待ってって」桃「いいから来い言うとるが!!!」
友「うるせえ少しは話聞けや」
桃「おっ前誰に向かって口きいとんのじゃ」
友「は」
桃「誰に向かって口きいとん!!」
友「wwおめーは何様のつもりじゃwww」
桃「ふざくるなふじこふじこ!!!!」
友「うっせーんだよ今からいってやるから大人しく野糞でもしてろやカス」ガチャ




野糞は本当に言ったらしい。


普段わりと温厚に見える友子がここまで言い返すとは信じられなかったけど、彼男とモテ子に後で聞いたら物凄いキレてて声もドスが効いてて本当怖かった…と怯えていた。


少し見てみたかった。




その後恵比寿さんちの近くで桃野郎と落ち合って話したらしいが、全く話にならなくて、結局恵比寿さんに〆られてムカついたのか八つ当たりがしたかっただけっぽい。


友子が言い返すとは思っていなかったようで、何も言えなくなった桃野郎は捨て台詞で「俺もうサークル絶対顔出さねー!」と言い放ち走って行ったそう。


走り去る時に、近くに止めてあった他人の自転車を蹴り飛ばして行ったので、友子は「てめぇ何しとんのじゃ糞ガキがあ!!!」と走って追いかけたらしい。




結局逃げられちゃって(´・ω・`)と語る友子に恐怖を感じた。


彼女曰わく、
「バイト上がりにひとりで晩酌する時間を奪われてイライラしてた。それと年下の女っていう弱い立場の人間に当たろうとする根性が気にくわなくてついキレてしまった。
一発くらい殴られるの覚悟で行ったのに腰抜けで拍子抜けした。面白くない。やられたら歯の2~3本くらい叩き折ってやろうと思ってたのに。」


本当怖いこの人。目が本気だった。


ちなみにこの場には、何故か桃野郎と仲が良い同じサークルの友人がいて、一部始終眺めていたらしい。
俺本当空気だった…と後日談。


その後はモテ子彼男カップルも順調に愛を育んでおり、だいぶ平和になった。
これで簡単に別れられたらやるせなさすぎるから頑張って続いて欲しいと友子は語る。


桃野郎はその後もちょいちょいサークルに顔を出していたが、友子がいると気まずいのかだんだんフェードアウトしていった。
今はもう何をしてるのか知らん。大学でも見かけないが生きてはいるみたいだ。


板前は失恋後もめげずに他の女の子にアタックしてはスルーされを繰り返している。俺思ったんだけどこいつ結構かわいそうかもしれない。


恵比寿さんはこの間何故かヤモリ捕まえてきた。桃野郎の話を聞いたら「そんなことよりヤーモくん(ヤモリ)の家作ろうぜ!」と言われた。


そして友子はというと、最近は穏やかに過ごしているようで、付箋紙にリアルなうんこを書いては主に恵比寿さんの背中に貼りまくっている。
こういう姿を見るとただのアホに見えるんだけどな。




桃野郎が来なくなって、安心している人が結構いたみたいだ。どんだけ嫌われてたんだあいつ。
それからはもう特に問題は起こってないけど、モテ子彼男カップルがそのうちなんか揉めそうな気がする。