結婚式って「新郎新婦が、今までお世話になった方や友人・知人・血縁者に
結婚したことを報告す為に催す宴」って解釈しているんだけど、その定義だと
すると結婚式ではない微妙なものに出席した事があった。

数年前、上司(新郎)が入籍した。
新婦は前嫁との末期に不倫した相手。
新郎はバツ2、女癖も悪かったので周囲も冷ややかな目で
推移を見守る中での離婚→結婚だった。

入籍するにあたり、形式上ではあれど新郎と同じ支社に
勤務していた同僚たちも祝福しない訳にはいかず、
「おめでとうございます、お祝い、何がいいですかね?」

そう聞く同僚に、
新郎「結婚式、したい」
同僚「ええ、出席させて頂きます」
新郎「いや、やって」

Σ( ̄○ ̄;)いや、何言ってんのコノオッサン

翌日、同僚から電話越しにそれを聞く私。
いや、冗談だろそれw、とニヤニヤしながら返す私に
同僚「あいつマジだ。既に結婚式して貰えると思ってwktkしてやがる」 

結局、数ヵ月後に式は執り行われ。
少なくとも私にとっては初体験の、
新郎新婦が式次第をよく知らない結婚式が催された。

すべての段取りは同僚によって進められ、
式の費用・下準備・式次第は出席者によって賄われ、企画され。

出席者は全て会社関係者(部下一同)で、私は祝辞を担当した。
今思い返しても質素ではあるがそれなりの式に仕上がってはいた、はず。

その後新郎は、他の部下(複数)と散々不倫した挙句に警察沙汰になり解雇。
新婦は実情を知りながらも一緒に退職し着いて行った。
たまに聞く風の噂によれば、いちおうまだ離婚はしていないらしい。